シャンクス達が出航してから、かれこれ一ヶ月が過ぎた。
美穂の経営する酒場は客の入りも良く、美穂はせわしない毎日を送っていた。

シャンクスの居ない日々、満たされない気持ちを
紛らわせるかのように、がむしゃらに働く美穂。

突然、店の扉が勢いよく開き、数人の男達がドカドカと入ってきた。

「ちっ・・・シケた店だな! おい! 俺たちゃ酒が欲しいんだが・・・」
「・・・いらっしゃいませ」

美穂がカウンターから声を掛けると、先頭に居た男が美穂に近づいてきた。

「何だ・・・店はシケてるが、女はイイのが居るじゃねぇか・・・」
「・・・ご注文は何でしょうか?」

美穂が平然と男に話しかける。

「注文?・・・そうだな・・・この店にある酒を全部と・・・オメェだな!へへへっ!」
「そりゃぁイイ! 船に持って帰って、たっぷりと可愛がってやろうぜぇ!!」

男達がニヤニヤと笑いながら、舐めまわすような目で美穂を見る。

「・・・申し訳ありませんが、私は売約済みなので他を当たって頂けますか?」

ニッコリと微笑み、男達を軽くあしらう美穂に、一番偉そうな男が言い放つ

「売約済みィ? どんな男が相手か知らねぇが、そんなもん却下だ
・・・その根性、気に入ったぜぇ・・・」

男が美穂をカウンターから引っ張り出そうとした時、
入り口の方から男の声が聞こえてきた。

「ワリィが却下はさせらんねぇなぁ。」

美穂は聞き覚えのある声に満面の笑みを浮かべ、入り口の方を見ると
マントを羽織った男の姿が目に飛び込んできた。

「何だぁ!? テメェがコイツの男か! 悪いがコイツは俺が・・・な!
・・・あんたまさか・・・赤髪のシャンクス?!」
「何だ? 俺の事、知ってんのか?・・・ワリィが俺はあんたの事、知らねぇん だ。」

不敵な笑みを浮かべるシャンクスに、男達の顔色がみるみる青ざめていく。

「ワリィが、俺たちゃ帰ったばっかで疲れてんだ・・・出てってくんねぇか?」

鋭い眼で睨みつけるシャンクスに、男達は慌てて店を飛び出して行った

シャンクスは美穂の所まで歩いてくると、
さっきとは全然違う優しい眼で見つめながら微笑みかける

「・・・帰って来たら港に海賊船が止まってたんで、慌てて来たんだが・・・
大丈夫だったか? 何もされなかったか?」
「えぇ大丈夫・・・お帰りなさい!」

美穂はシャンクスに飛びつきたい気持ちを抑え、潤んだ瞳で笑いかける。

「お頭ぁ〜〜〜〜っ! 俺達、腹減って死にそうなんすけどぉ〜〜〜っ!!」

後ろからドヤドヤとシャンクスの仲間達が店に入ってきた。

「クスッ・・・じゃぁ、すぐに食事の用意をしますね! ちょっと待ってて下さい。」

美穂はニッコリ微笑んで厨房に入って行った。



たらふく料理を食べ、酒を飲んで潰れてしまったクルー達に毛布を掛け、
厨房で後片付けをしている美穂の所に、シャンクスがやって来た。

「うちのクルーは大食漢ばっかだから大変だったろ・・・何か手伝おうか?」
「ふふっ・・・大丈夫よ。それより貴方の方こそ
疲れてるんじゃないの? もう休んだ方が・・・」

シャンクスは美穂の後ろから右腕を回して抱き締め、首筋に口づける。

「逢いたかった・・・美穂・・・」

シャンクスの言葉に、美穂の瞳から堰を切ったように涙が零れ落ちた。

「私も・・・逢いたかったよぅ・・・シャンクスゥ・・・」

美穂はシャンクスの方を振り向き、抱きついた。

シャンクスは美穂を抱き締め、頬に零れた涙を優しく拭った。

「・・・泣くなよ。俺は、笑顔の方が好きなんだから・・・」
「ふふっ・・・そうね、やっと逢えたんだもんね・・・」

美穂がシャンクスに微笑みかけると、シャンクスが唇を重ねてきた。

「美穂・・・お前が欲しい・・・」
「んっ・・・ダメ・・・こんな所じゃ・・・誰か起きてきたらどうするの・・・
私の部屋に行こ?・・・ね?」

美穂が甘えた声でシャンクスに言うと、シャンクスは美穂を抱え上げ、
クルーの寝ている横を静かに通り抜け、階段を上って行った。

部屋に入り美穂を降ろすと、美穂はクスクスと笑いながら話す。

「もう・・・皆の寝てる横を通るんだもん・・・ドキドキしちゃったぁ。」
「通らないと階段まで行けないんだ・・・仕方ないだろ?」

シャンクスはベッドの縁に腰掛け、美穂に右手を差し出し微笑む。

「・・・コッチ来いよ・・・美穂・・・」

美穂が差し出された右手を取ると、
シャンクスに引き寄せられベッドに押し倒される。

唇を重ね、舌を絡める・・・
離れていた時間を取り戻すかのように、甘く長い口づけを交わす2人。

長い口づけが終わると、シャンクスは美穂の瞳をジッと見つめながら囁く。

「逢いたかった・・・ずっと・・・触れたかった・・・この唇に・・・肌に・・・」

耳元から首筋、胸、下腹部へと時折、跡を付けながら舌を這わす。

足の間に身体を割り込ませ、下肢の間の潤った部分を軽く舐め上げると、
美穂が身体を仰け反らせて小さく悲鳴を上げる。

「やぁっ・・・シャンクスゥ・・・ダメェ・・・そんなトコ・・・やだぁぁ・・・」

美穂が瞳を潤ませ、涙声でシャンクスに訴えかけると、
顔を上げ太ももの内側に吸い付き、跡を残す。

腰の辺りから上に向かって舌を這わせていきながら、
美穂の濡れた部分を弄る指の動きをだんだん早くする。

「んぁっ・・・やぁっ・・・ダメェ・・・イッちゃうぅ・・・」

胸の突起をくわえ、舌先で弄んでいるシャンクスの頭を抱き締め、軽く達してしまう美穂。

シャンクスはグッタリした美穂の片足を肩に掛け濡れた部分に膨張したモノを突き立てる。

「っ・・・やぁっ・・・ぁ・・・」

美穂の口から吐息混じりの喘ぎ声が零れると、シャンクスはゆっくりと腰を動かす。

「美穂・・・好きだよ・・・」
「あぁっ・・・私もぉ・・・・好きぃ・・・・」

美穂の言葉に刺激されたのかシャンクスの動きが、だんだん早くなる。

「んぁっ・・・シャンクスゥ・・・もぅ・・・離さな・・・いでぇ・・・」
「・・・くっ・・・うっ・・・」

シャンクスが激しく腰を突き上げて果てると同時に、美穂は意識を飛ばしてしまった。

グッタリして目を覚まさない美穂の頭を優しく撫でながら、シャンクスは一人、反省していた。

(・・・ずっと我慢してたから抑えがきかなくて手加減出来なかった・・・)

「ごめんな・・・美穂・・・愛してるよ・・」

シャンクスは美穂の額に優しくキスをし、そのまま眠りに落ちた・・・。