港町の古びた居酒屋に、髪の赤い男が一人入ってきた。

数週間前から港に停泊していた”赤髪海賊団”の船長のシャンクスだった。



「今日は一人なんだけど・・・良いかな?」

「いらっしゃいませ!・・・あら?今日はいつも一緒にくる人達が居ないのね。」



店の奥から、美穂が笑いながら出て来る。



「・・・今日は美穂ちゃんに話したい事があるから、一人で来たんだ。」



シャンクスの、いつもと違う真面目な仕草に、
美穂は一瞬ドキッとしたが平静を装いにこやかに聞き返す。



「あら、何かしら?」

「・・・実は明日、出航する事になったんだ・・。」



シャンクスが寂しそうな目で話す。



「そう・・・じゃぁ、もう逢えなくなるのか・・・残念ね。
・・・よし! 今日は私が奢っちゃうから、バンバン飲んで!」



美穂は辛い気持ちを押し殺し、笑いながらシャンクスに酒を出した。



どれくらい飲んだのだろうか、気が付くと閉店時間も過ぎ、
店の中にはシャンクスと美穂の二人しか居なかった。



「あぁ・・・すまねぇな、こんな時間まで
付き合わせて・・・もう閉店時間、過ぎちまった。」


と、シャンクスが美穂に笑いかける。



「いいのよ、別に・・・私も、一緒に飲んで良いかしら?」



美穂はシャンクスの隣に座り、グラスに酒をつぐ。



「航海の安全を祈って・・・乾杯!」



グラスをカチンと鳴らせ、美穂は一気に飲み干した。



「おお! いい飲みっぷりだなぁ! 
今日はとことん付き合わせちまおうかな!?」

「ええ、いいわよ! 朝まででも付き合っちゃうわ!」



二人は顔を見合わせ、笑いながら飲み始めた。




暫くすると、酔いが回ってきたのか、
美穂はシャンクスの肩にもたれ掛かり、上目遣いでシャンクスを見上げる。



「どうしたんだ? 酔っ払ったのか?」

「・・・ええ・・何か・・・変な気分・・・」



美穂は潤んだ瞳でシャンクスをジッと見つめる。

シャンクスは美穂の艶っぽい姿に、逸る気持ちを抑えながら気遣う。



「もうそろそろ部屋に戻った方がいいな。 連れてってやるよ。」

「ん・・・酔っ払っちゃったみたい・・・フラフラするわ・・・」



危なげに立ち上がる美穂を、シャンクスが片腕でヒョイ、と抱き上げる。



「危ないから、しっかり捕まって・・・」

「だ・・・大丈夫よ!歩けるから・・・」



顔を真っ赤にしてシャンクスを見る美穂に笑いながら、


「片腕でも、好きな女くらい抱えられるさ。」



と、答え、階段を上り、美穂の部屋に入ると、優しくベッドに降ろす。



「今日は楽しかった。・・・悪かったなぁ
遅くまで付きあわせちまって・・・じゃぁ、またな!」



帰ろうとするシャンクスのマントの端を掴み、足止めする美穂。



「もう・・・帰っちゃうの?・・・もう少しだけ・・・傍に居て・・・」



甘えた声を出してシャンクスを見上げる。 

その仕草に、足を止め、ベッドの縁に腰掛けて
美穂の顔を愛しそうに見つめるシャンクス。



「さっきの・・・好きな女って・・・」



恥ずかしそうに聞く美穂の髪を優しく撫でるシャンクス。



「この街で初めて逢った時からイイ女だなって思ってた・・・。
いつもは仲間と一緒だったから・・・今日は二人きりになりたかった・・・」



シャンクスは美穂をベッドに押し倒すと口唇を重ね、深く舌を絡めていく・・・

長いキスが終わると、シャンクスは美穂の顔を見つめて優しく微笑む。



「ゴメン・・・嫌だった?」

「嫌じゃない・・・私も・・・シャンクスの事が好き・・・抱いて欲しい・・・」

「・・・愛してるよ・・・美穂・・・」



耳元で囁き、軽く耳たぶを噛む。

首筋に舌を這わせながら軽く吸い付き、跡を残していく。



「・・んっ・・・くすぐったい・・・・」


胸の膨らみを優しく掴み、突き出た部分を舌先で転がす。 

軽く歯を立てると、美穂は小さく身体を仰け反らせる。


「・・ぁっ・・・はぁ・・・・・」


美穂の唇から甘い吐息が漏れる。

それに反応するかのようにシャンクスの手が
下肢の間の、濡れた部分に割り込んでいく。

十分過ぎる程、濡れた部分に指を入れ、
ゆっくりと滑り込ませていくと、厭らしい音が耳に届く。


「・・・んんっ・・・やぁっ・・・・あぁっ・・・・」


美穂の喘ぎ声に気持ちが昂ってきたシャンクスの
指の動きがだんだん早くなると、美穂の足に自然に力が入っていく。


「美穂・・・もっと足の力抜いて・・・」


耳元で囁き、首筋に口付けると、美穂が
潤んだ瞳でシャンクスを見つめ、髪を掴み切ない声でねだる。


「・・・お願い・・・・来てぇ・・・・貴方の・・・欲しいのぉ・・・・」


艶っぽい姿に煽られ、シャンクスは美穂の足の間に身体を割り込ませると、
昂った自分のモノを美穂の秘所に宛がうと、一気に突き立てる。

美穂の身体に一瞬、電流のような感覚が駆け抜けていく。


「・・・ひっ・・・・あぁっ・・・・い・・・・やぁっ・・・・!」

「・・・すげぇ・・・美穂の中・・・・熱くて・・・締まる・・・」


ゆっくりと、楽しむように腰を動かすシャンクスに
美穂の瞳から涙が一筋、零れ落ちる。


「やぁっ・・・苛めない・・・でぇっ・・・・・」


美穂の声に反応しているかのように、
シャンクスの腰の動きがだんだん早くなっていく。


「ぁっ・・・シャンクスゥ・・・好きぃ・・・・
お願い・・・一緒に・・・・イッ・・・あぁっ!!」

「・・・くっ・・・・美穂・・・・」


シャンクスが思い切り突き上げると、
美穂が身体を仰け反らせ、二人同時に果てていった。



美穂の上で、ぐったりしていたシャンクスが耳元で囁く。


「凄く可愛かった・・・帰って来たら、また楽しませて貰おうかな。」

「えっ!・・・帰って来たらって・・・・!?」

「出航するとは言ったけど、帰って来ないなんて言ってないぜ?」


ニヤリと笑うシャンクスに美穂は顔を赤らめて怒る。


「もう!許せなぁいっ!」



そろそろ夜が明け、日の出が始まる頃だった・・・。







〜to be continued 〜