「 ねぇシャンクス〜……何処まで行くのよ〜〜……」 「 もう着くさ……ほら頑張れ美穂(笑) 」 「 んもぉ〜……何なのよ一体……」 大所帯の赤髪海賊船の中で まかないをしている美穂にとって まっ昼間に暇を持て余す時間などない。 船長という立場上 それは重々承知のシャンクスが 忙しなく動き回る美穂を 半ば強引に船から連れ出したのは小一時間前… 船の停泊している港を離れ 整備もされていない獣道を延々と登るシャンクスと美穂 「 さぁ 着いた♪ 」 シャンクスに導かれ 辿り着いた先にあったものは 辺り一面 びっしりと咲き誇る花畑 「 うわ〜………凄いvv 」 先刻までの疲れは何処へやら… 眼前に広がる景色に 嬉々とした笑顔を浮かべ はしゃぐ美穂 しかも良く見ると、目の前に咲いている野花は 薬草に用いる事も出来る種類の花 「 この葉っぱで淹れたお茶は食欲促進の効果があるのよね〜vv」 「 ……嬉しいのは花じゃねぇのか美穂…… 」 「 もちろん嬉しいわよvv 日頃 飲み過ぎで食欲不振になりがちなシャンクスにはもってこいな花じゃないvv」 ――― いや、喜んで欲しいのはソコじゃなくてだなぁ…… ――― 美穂にとっては目の前に咲き誇る花々の美しさより シャンクスの身体を癒してくれる作用がある事の方が嬉しいらしい。 虫や病に侵食されていない若葉を付けた花を選ぶべく うろうろと花畑の中を歩き回る美穂… ――― ったく……いつだって自分の事は二の次なんだからよ… ――― 呆れながらも そんな美穂の想いが嬉しくて仕方ないシャンクス 「 ……………なぁ、美穂。」 「 ん〜? 何? シャンクス…… 」 振り向いた美穂の目の前には いつのまに近づいていたのかシャンクスの姿が… |
重なり合う視線… 言葉は無くとも言いたい事は判るのだろう 自然と美穂の身体はシャンクスの傍らへ… その口唇に引き寄せられるように 口付けを落とすシャンクス 足元の花々が放つ甘い香りに包まれながら 長い長いキスを交わす二人… 溶ろけるような甘い時間から開放され 多少 名残惜しそうな表情を浮かべる美穂を見つめ すまなそうに口を開くシャンクス 「 悪ぃな美穂……折角の誕生日だってのに、何にも用意してなくてよ。」 美穂の誕生日を忘れていた訳ではないのだが ここのところの気候の悪さが祟ったのか、航海が長引いてしまった 海の上では何か用意する事など出来るハズもない やっと辿り着いた島も、数える程しか島民の居ない田舎島… 当然 気の利いたプレゼントなど手に入らなかった。 普段 苦労ばかり掛けている美穂に何もしてやれない事を シャンクスなりに気に掛けていたのだろう そんなシャンクスの想いを知り、切なさで胸の奥底が きゅんと締め付けられていく美穂… 「 馬鹿ねシャンクス……そんなの どうだっていいのに……」 「 でもよ…… 」 「 私はね、シャンクスが元気で傍に居てくれれば それでいいの。 何も要らない……シャンクスと一緒に居られる時間があればそれでいいのよ……」 「 ……美穂…… 」 「 でも……もし何かしてくれるって言うのなら、一つだけお願いしてもイイ?」 「 何だ?」 恥ずかしそうに頬を赤らめながら、シャンクスを見上げ口を開く美穂 「 毎日じゃなくてもいいから……ギュッて抱きしめて欲しい……」 言い終えると 両手で顔を覆い隠し、俯いてしまった美穂 長い髪からチラリと覗く耳は これ以上ないくらい真っ赤に染まっている そんな美穂の様子に、溢れ出る愛しさを抑えきれず 思わず力強く抱きしめるシャンクス 「 ……抱きしめるだけでイイのか?(笑)」 「 もぉ…意地悪……」 「 …………… 」 耳元でそっと囁かれた言葉に幸せそうな笑顔を浮かべる美穂 ありきたりな言葉も、シャンクスから告げられれば 特別なものへと変わってしまうのであろう… 〜〜 happy birthday miho … I love you so much 〜〜 ・。゜・。・゜。・☆★ 誕生日おめでと〜vv ★☆・。゜・。・゜。・ 頑張ったんだけど一日遅れになってしまってゴメンねm(_ _)m しかも これなら付けない方が良かったのでは?的なSSで…(滝汗) 目指したものは甘々〜な話だった筈が……へタレでスマン(T.T) もっともっと精進せねばね〜〜…って、もう書かない可能性大だが(笑) こんなアチシではありますが… 今年も いっぱいい〜っぱい仲良くしようねぃvv(*^▽^*)vv 愛してるよぉ〜〜〜(*^3^*)-☆chu!!(やめぃ!!蹴) |