「 さて…と。もう買い忘れた物は無かったかな……ん? 」













新しく辿り着いた島で 食材を調達しながら

街中をブラついていたサンジ





ふと目に留まった一件の店…

その店頭に立ち止まると、ショーウィンドウを覗き込んだ












「 何だこりゃ… 」











店内に入ると、その店は煙草の専売店らしく

店の中には色々な種類の煙草が綺麗に陳列されていた



それだけなら さほど珍しくもないのだろうが

その中に 一見お菓子か何かかと見間違うような

可愛らしい柄の茶色い箱が置いてあった














「 こんな外装の煙草、初めて見るな… 」



「 お客さん、その煙草に興味があるのかぃ? 」













中央に据え付けられた陳列ケースの中を興味深げに見ていたサンジ…

そこへ 店の主人らしき男が声を掛けて来た。














「 ん? あぁ…変わった外装の煙草だと思ってな…こりゃウメェのか? 」


「 美味いと言うか…この煙草は普通の煙草と少し違っててね… 」











一旦 その煙草に目を向けると

意味有りげな笑みを浮かべ 再びサンジを見る店主…












「 お客さんは…彼女とか居るのかぃ? 」


「 ん? あぁ居るぜvv これがまた凄ぇイイ女なんだvv 」


「 じゃ、これは結構お薦めだと思うぜ、実はな…… 」











サンジの耳元でボソボソと店主が囁く…









「 へぇ〜…そりゃ面白ェな…少し貰ってってみるかな♪ 」


「 へい、毎度あり〜vv 」












その後 サンジは少し街中をブラついていたが

そのまま船に戻って行った






































日も沈み、夕飯の支度を終えたサンジが

クルーを呼ぶ前に 一息つこう と椅子に腰掛けた時

ラウンジのドアがガチャリと開き、が入ってきた












「 …忙しいかしら? 」


「 いや…ちゃんならイツでもOKさvv 」











微笑みかけるサンジを見て

顔を綻ばせながら その向かい側の席に腰掛ける










「 何か飲み物でも… 」


「 いえ…気を使わなくても大丈夫、ゆっくり休憩して? 」


「 …そう? じゃ、お言葉に甘えて一服させて貰おうかな♪ 」











そう言うと サンジは上着の胸ポケットから

昼間 街中で購入した煙草を取出した









「 …煙草 変えたの? 」


「 いや…これは今日 買い出しに行った町で手に入れたんだ。 」










そう言うとに無邪気な笑顔を向け

煙草に火をつけるサンジ


チリチリと小さな音を立てながら吸い込まれた煙が

肺を巡り フーッと吐き出されると

フワリ…と甘い香りが辺り一面に漂った…











「 あら…何かイイ香りがするわね… 」


「 …だろ? 店の親父がお薦めだっつーからさ…
もう一箇所 普通の煙草と違うトコがあるんだけど…何処だか判る? 」


「 …何かしら…? 」












少し考え込んだ様子のを見て

楽しそうに子供のような笑みを浮かべるサンジ…














「 ……わかんねぇ? 降参? 」


「 ……もしかして…… 」














は席を立つとサンジの目の前に歩み寄り

口にくわえていた煙草を取ると 灰皿の上に置いた













「 ……何? 」












口元に笑みを浮かべ を見上げるサンジ…





は そんなサンジの口唇に軽くキスを落とすと

舌先で軽く撫でるように口唇を舐める



すると、煙草からほんのり漂う香りを

さらに濃縮させたような甘みが口の中に広がる…











「 …気付いた? 」


「 ふふ…サンジ君の口唇 凄く甘いvv 」


「 そvv この煙草 フィルターのトコにも加工がしてあるらしい…
で、煙草を吸う時にそれが口唇にも移るって訳。 」


「 じゃ、コッチはどうなのかしら? 」









はサンジの首に腕を回し ニッコリと微笑む


言葉の意味を理解したのか

の腰元に添えていた腕に力を入れると グィッと引き寄せるサンジ










「 ふふっ… 」










が サンジの膝の上に倒れ込む…



その身体を抱え込むように抱き止めると

誘うように綻ぶ口唇に 優しくキスを落とすサンジ…



の口唇がうっすらと開き

割り入れられたサンジの舌がの舌を捕らえ

優しく…時には激しく 絡められていく…




チュッと小さな音をたて 軽く触れるようなキスを落とすと

顔を上げたサンジがに問いかけた













「 ……どうだった? 」


「 ふふ、甘い…けど やっぱり煙草の味もする…かな? 」


「 そっか……ちなみに もう1箱 違う味のヤツがあるんだけど 試してみる気ねぇ? 」


「 試してみたいけど……いい加減に夕飯を食べさせてあげないと
ルフィがお腹 空かせて暴れ出しそうだから…ほら。 」














そう言ってが指を差した方向にサンジが目を向けると

ラウンジのドアについている小さな窓から

麦藁帽子がチョコチョコと見え隠れしているのが見えた














「 ぁんのクソゴム…覗いてやがったのか?! 」


「 ふふ…ご飯まだか聞いてきてって言われてたの。
私が出て行かないから気になってウロウロしてるんじゃない? 」


「 ちゃんを顎で使うとはイイ度胸だ…三枚にオロシてやる!! 」


「 怒らないのvv じゃ、続きは夕飯の後で…ね? 」


「 …今度はキスだけじゃ済まねぇかもよ? 」


「 もちろん…サンジ君のお好きにどうぞvv 」














は そう答えると、サンジの膝から降り

頬に軽くキスを落として ラウンジの扉を開けた




即座に飛び込んで来たルフィの顔面に

サンジの靴底がヒットしたのは言うまでもない



















END



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アホネタでスイマセン(笑)

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